2024/08/29
お役立ちコラム

アパートの建て替えにかかる期間はどれぐらい?目安を紹介

適切なタイミングでアパートを建て替え、入居希望者が増える時期に竣工を合わせると、高い入居率で賃貸経営がスタートできます。そのためには、アパートの建て替えにどのくらいの期間が必要なのかを知っておくことが必要です。今回は、アパートの建て替えにかかる期間の目安をご紹介します。

アパートの建て替えにかかる期間目安

アパートの建て替えにかかる期間は、アパートの構造によって異なります。本章では、木造・軽量鉄骨造と、重量鉄骨造・RC造のそれぞれでかかる建て替え期間の目安について解説します。

木造・軽量鉄骨造の場合の工期目安

木造・軽量鉄骨造のアパートは、短期間で建て替えができ、目安はアパートの階数プラス1ヶ月と言われています。木造や軽量鉄骨造りは、現場とは別の場所である程度部材を組み立てており、現場では部材を組み合わせて建てるだけでアパートが完成するため、短期間での作業が可能です。

ただし、繁忙期の建て替えは4~5ヶ月程度かかる場合もあるため、繁忙期を外して建て替えるか、早めに建て替えを依頼するか、いずれかの方法を選択しましょう。また、梅雨の時期や、お盆・お正月などの時期は、作業ができない日が多く工期が延びるため、余裕を持ってスケジュールを立てることが大切です。

重量鉄骨造・RC造の場合の工期目安

重量鉄骨造やRC(鉄筋コンクリート)造のアパートは、階数プラス2~3ヶ月が工期の目安です。具材の重量が増す分、強固な基礎工事が必要となるほか、地盤改良工事も必要になるとさらに期間が長くなります。アパートの階数が高くなるほど部屋数も増え、内装工事の期間も必要となるため、工期を長くしなくてはいけません。

アパートの建て替えでは、新築工事の前に解体工事を施工することから、新築工事とは別に数週間から1ヶ月の工期が必要です。地中埋設物の除去工事が加わると、その分工期が延びる点も覚えておきましょう。

アパートの建て替え期間中の流れ

アパートの建て替えは、一般的に以下の流れで進めていきます。

・建て替え後のプランを検討し建て替えを決定する
・新たな入居者の募集をストップする
・入居者に立ち退きを案内し、話し合いのうえ立ち退きを完了させる
・建物を取り壊して更地にする
・新築工事請負契約を締結する
・新築アパートの着工・竣工

建て替え後のプランでは、戸数を増やすのか減らすのか・間取りや家賃をどのように設定するのかなど、物件周辺の相場や環境を再調査しながら決めることが重要です。プランに合わせた資金計画や建て替えスケジュールを立てながら、建て替え前のアパートに入居者がいる場合は立ち退きの話し合いもしなくてはいけません。

建物の解体工事と新築工事は、同じ業者に依頼するとスムーズに進められます。更地にするのと同時進行で建て替えプランの話し合いを進め、業者と新築工事請負契約を締結します。契約を締結したら新築工事の着工に入り、竣工すると建て替え工事は完了です。

建て替えにかかるアパートの建て替えにかかる期間の目安は、前項で解説しましたが、プランの検討を始めてからアパートが竣工されるまでおおよそ3年から4年と言われています。新しい入居者の募集停止は、建物を解体する2年前におこなうのが目安であるほか、立ち退きの話し合いが必要であれば、遅くとも解体する半年前から話し合いを始めましょう。

アパートの建て替え費用にローンを利用する場合、本項の最初に解説した流れに加えて、ローンの審査・ローン契約の締結・融資実行までのスケジュールも加えます。アパートローンには、住宅ローンについているローン特約がない場合も想定され、万が一アパートローンの審査に通らないと建て替えができなくなるため、条件について事前の確認が必要です。

まとめ

アパートの建て替え全体にかかる期間は、およそ3年から4年と言われており、このうち新築工事にかかる工期は部材によって異なります。建て替えを検討する段階でしっかりとプランを立て、ひとつずつ着実に進めていきましょう。

参考サイト
https://ieul.jp/column/articles/24846/
https://home4u-owners.jp/contents/rebuilding-apartment-7-8638
https://land.home4u.jp/guide/apertment-management-53-9581
https://www.leopalace21.jp/contents/tatekae-tetsuduki-flow.html