2024/06/24
お役立ちコラム

「建て替え」と「新築」の違いとは?リフォームとの違いについても解説

家を新しくしたい時に、新築と建て替え、リフォームのいずれを選択するのが良いのか、迷う方も多いのではないでしょうか。3つの工事方法は、いずれも家を新しくする点で共通していますが、工事の内容によって呼び方が異なります。
この記事では、新築・建て替え・リフォームの違いや、新築と建て替えのそれぞれでかかる費用を解説します。

「新築」とは

新築とは、建物などが何も建っていない更地に家を建てる工事をさします。家を一から建てていくため、配置や間取り、駐車場、庭のプランなどを自由にできるのが大きなメリットです。新築には、土地と家がセットになって販売される建売住宅と、ハウスメーカーなどと相談しながら家を設計して建てていく注文住宅があります。
新築住宅の定義として、建築後1年未満かつ未入居であることが定められています。つまり、誰も入居していなくとも、建ててから1年以上経った住宅は、新築ではなく中古扱いになる点に注意が必要です。

「建て替え」とは

建て替えは、新しく家を建てる前に、同じ場所に建っている古い家を壊す作業が必要な工事です。つまり、古い家の解体工事と、新しい家の新築工事を合わせて建て替え工事と呼びます。
建て替え工事の解体には、基礎から解体する方法、基礎を残して建物のみ解体する方法、建物と周囲の塀をすべて解体する方法などの選択肢があります。建て替え工事のケースでは、古い実家を解体して新しい家を建てたり、古家付きの土地を購入したのち家を解体して新しい家を建てたりする事例が多いです。

新築・建て替えとリフォームの違い

新築・建て替えとリフォームの違いは、家の基礎部分を残すか否かという点が大きく関係しています。リフォームは、家の基礎部分を残して、直したい箇所のみを部分的に改修する方法であり、一部を改修するリフォームと大部分を新しくするフルリフォームがあります。一方、新築と建て替えは、どちらも基礎から新しく家を建てるため、かかる費用はリフォームより高くなることが一般的です。
ほかにも、新築・建て替えとリフォームの違いには、工期の長さや設計の自由度などが挙げられます。リフォームよりも新築・建て替えの方が工期は長くなる反面、住宅の寿命を延ばせるメリットがあるのです。

新築(建て替え)が向いている人

新築(建て替え)が向いている人は、築年数が30年程度経過した家に住んでいる方です。日本の住宅の耐久性は、築30年程度が目安といわれており、築年数が経過していると基礎部分や内装材などの劣化が見られるようになります。基礎部分の耐久性を上げるには、新しい建物を一から建てるのが安心です。
また、家の広さや間取りなどが、家族の構成に合わなくなってきた場合は、建て替えがおすすめです。以前は、建物の増築や減築などを選択するケースも多かったのですが、耐震基準が厳格化されたことで増減築の建築許可がおりにくくなっています。

リフォームが向いている人

リフォームが向いているのは、耐震性や断熱性などの住宅性能を向上させたいと考えている方です。東日本大震災以降、耐震リフォームへの関心が高まっており、耐震診断を希望される方も増えています。耐震リフォームの施工で建物の耐震等級が上がると、耐震性を高めることができます。
また、断熱リフォームは、建物に断熱材を入れて断熱性を高め、室温が外気温の影響を受けにくくするリフォームです。冷暖房の効率が悪い建物や、光熱費を抑えたいと考えている方に向いています。

新築と建て替えでかかる費用例

新築と建て替えでは、かかる費用が異なるため、工法を選ぶ際の判断ポイントにするには、費用の項目を知っておくことが必要です。新築と建て替え、それぞれでかかる費用について解説します。

新築でかかる費用

新築でかかる費用には、主に以下の項目があります。

● 土地購入費用(土地代・手数料・税金など)
● 本体建築工事費(基礎・木工事・内外装などの工事にかかる費用)
● 付帯工事費(エクステリア・水道・ガス管などの工事にかかる費用)
● 諸費用(不動産会社などとの契約にかかる費用・税金・保険料・住宅ローンに必要な費用・家具や家電の購入代・引っ越し代など)

このほか、必要に応じて地盤調査費用や地盤改良費などもかかります。

建て替えでかかる費用

建て替えでかかる費用は、新築費用とほぼ同じですが、建て替え前の住宅の解体・撤去費用が別途必要となります。このため、費用全体では新築よりも建て替えの方が高くなる傾向が見られます。

まとめ

新築と建て替えは、どちらも新しく家を建てる工事ですが、更地に家を建てるか、既存の住宅を解体してから家を建てるかという点が異なります。また、新築・建て替えは、家の基礎部分から作るのに対し、リフォームは基礎部分を残したまま必要な箇所のみを新しくする工事です。築年数や、新しくしたい箇所などに合わせて、新築・建て替え・リフォームのどれを選ぶのか決めることが大切です。

【参考URL】
https://www.kasuke-and.com/co_diary/05946828703ef9bca70e487623e828ce.html
https://tenjijo.saitama.jp/topics/321
https://www.e-sanken.co.jp/staffblog/staffblog-reform_rebuilding/
https://www.hirosima.co.jp/house/wakaru/rebuilding-reform
https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/chukoikkodate/ck_other/house_tatekae/#tboc4
https://www.eco-inc.co.jp/special-plan/cat6/
https://www.asahi.com/relife/article/15069087
https://house.home4u.jp/contents/budget-5-885