2024/07/08
お役立ちコラム

管理会社と仲介会社の違いとは?仲介管理会社についても説明

不動産会社には、管理会社と仲介会社がありますが、この2つにはどのような違いがあるのか分からない方も多いのではないでしょうか。また、管理会社と大家さんの違いについても、明確な違いが分かりにくいものです。そこで本記事では、管理会社と仲介会社・管理会社と大家さんの違いについて解説します。

不動産における「管理会社」とは

管理会社は、大家さん(オーナー)に代わって賃貸物件の入居者管理や建物のメンテナンスなどを行う会社です。大家さんが自ら物件の管理を行う場合は、自主管理と呼ばれます。

管理会社の業務内容と主な収入源

賃貸物件の管理会社が担う主な業務は、以下のとおりです。

・入居者の募集
・賃貸契約に関する手続き(新規・更新)
・入居者からのクレーム対応
・家賃集金
・家賃滞納者への催促
・修繕工事の手配
・退去の立会いおよび清算

上記業務の全てを担っている管理会社もあれば、委託する業務を選択できる管理会社もあります。管理会社は、賃貸物件の管理を担っているため、宅地建物取引士の資格や宅地建物取引業の免許は不要です。

大家さん(オーナー)から管理会社に対して支払われる管理手数料が、管理会社の主な収入源であり、金額の規定は特にありません。

管理会社と大家さんの違い

管理会社が賃貸物件や入居者を管理する会社であるのに対し、大家さん(オーナー)は物件の所有者を指します。管理会社に物件の管理を依頼しない場合は、大家さんが入居者募集や入居者への各種対応・建物管理などを全て行わなくてはいけません。この場合、管理会社に支払う手数料はかからないものの、賃貸経営がスムーズに行かない可能性もあります。

賃貸経営の効率化を高めるため、大家さんが管理会社へ物件管理業務を委託するケースが多く見られます。

不動産における「仲介会社」とは

仲介会社は、物件探しから賃貸借契約を締結するまでのサポートを行う会社です。具体的な業務内容を見ていきましょう。

仲介会社の業務内容と主な収入源

仲介会社は、大家さんと入居希望の人を結びつけ、部屋の賃貸借契約を媒介する会社です。また、賃貸借契約を締結するまでに必要な物件の調査や情報公開・入居者への紹介、および案内・内見の手配などを担当するのも仲介会社の役目となっています。このため、仲介会社には宅地建物取引士の資格および宅地建物取引業の免許が必要です。

仲介会社の収入源は、大家さんと入居希望者から受け取る仲介手数料です。仲介手数料の額は、家賃の1.1か月分(税金を含む)と決まっており、大家さんが支払うケースや入居者が支払うケースなど物件ごとで異なります。

「仲介管理会社」とは

仲介管理会社は、文字通り仲介会社と管理会社の両方の業務を行っている会社であり、物件の賃貸借契約から維持管理まで全て対応しています。

仲介管理会社には、仲介会社が管理業務を後から始めたタイプと、管理会社が後から仲介業務を始めたタイプの2通りがあります。前者は、以前から営業している不動産会社などが採用している方法であり、後者は規模が大きい会社でも多く見られるケースです。

大家さんにとって、仲介と管理を両方扱う仲介管理会社に依頼できると、手続きがスムーズにでき安心して賃貸経営を行えます。一方で、管理業務を主体としている仲介管理会社では、仲介手数料以外に管理料の支払いを求められる場合もあります。仲介管理会社が物件を囲い込み、大家さんにとって利益相反になる可能性もあるため、大家さんと仲介管理会社の関係性を良好に保つことが大切です。

まとめ

管理会社と仲介会社は、それぞれの業務内容が分かりにくいことも多いですが、管理会社は賃貸物件を管理する一方で、仲介会社は物件の紹介から賃貸借契約の締結までを担う点が大きく異なります。どちらの会社も、物件の所有者である大家さんと良好な関係性が求められます。管理会社と仲介会社それぞれの役割を理解し、納得のいく物件探しを行いましょう。

参考サイト
https://owners-style.net/knowhow/article/5545/
https://www.es-service.net/topics/management-company-brokerage-company/
https://www.seiwa-stss.jp/tochikatsuyo/knowledge/k01cat01/25.html
https://www.athome.co.jp/contents/for-lessees/soudan-naiken/realestatecompany-type/#heading_13
https://www.lvnmatch.jp/column/pm/16882/#i-5