2024/07/10
お役立ちコラム

アパート大家さんの仕事内容とは?満足感の高い物件を維持するための基礎

アパートやマンションなどの収益物件を保有している大家さんは、毎月家賃収入が得られる一方で、入居者が快適に過ごせるようさまざまな仕事を行っています。物件の満足度は、大家さんの管理に関わっていると言っても過言ではありません。本記事では、アパート大家さんの仕事内容について解説します。

アパート大家さんの主な仕事内容

アパート大家さんの主な仕事内容は、以下のとおりです。

・入居者の管理
・空室を作らない対策・募集
・建物自体の管理
・経営全般の管理と記録

賃貸管理を管理会社へ委託する場合は、管理会社が仕事を行いますが、自主管理の物件では大家さんが全て行う必要があります。それぞれの仕事内容について、詳しく見ていきましょう。

入居者の管理

入居者管理は、入居希望者に対する募集・審査から退去時の対応まで多岐にわたります。

入居者との契約対応(審査や更新など)

入居者との契約対応では、入居希望者に対する審査や契約更新などの手続きを行います。入居審査において、入居者の属性調査をしっかりと行うと、家賃滞納や入居者トラブルなどを未然に防ぐことができます。

更新手続きでは、地域の慣習や物件のルールに従って管理・手続きを行う必要があり、2年に一度行われるのが一般的です。更新の概念がない・申し出がない限り自動更新になる・更新手続きに更新料が発生するもしくはしないなど、契約書に記載された内容に従って手続きを行います。

賃料管理(集金や入金確認、滞納の対応など)

入居者に対するお金の管理も、アパート大家さんの重要な仕事です。具体的には、家賃の集金・入金確認・滞納への対応などを行います。

滞納の回数が増えると、家賃の回収も難しくなるため、毎月しっかりと集金することが大切です。滞納の猶予は、敷金で預かっている月数分までが目安と言われており、これを超えるようであれば賃貸借契約の解除にもつながります。

入居者からのクレーム対応

アパート経営のクレームには、設備の故障といった物的要因と、入居者同士のトラブルなどの人的要因があります。設備の故障には早急の対応が必要ですが、入居者トラブルはある程度の期間、様子を見たうえで適切な対処を行います。

入居者の退去時対応

入居者の退去時には、退去の立ち会いだけでなく、経年劣化以外の原状回復にかかる費用の清算や退去後のクリーニング、次の入居者募集に向けた準備なども、アパート大家さんの役割です。

空室を作らない対策・募集

アパートの空室は、収益に大きく関係してくるため、空室を作らない対策も重要です。入居者の募集方法や広告費・依頼する仲介業者などの選定も、アパート大家さんの腕の見せ所と言えるでしょう。

建物自体の管理

建物の状態を良好に保ち、入居希望者にとって魅力的な物件になるよう、建物の維持管理も必要です。具体的には、以下の作業を行います。

日々の清掃

エントランス・廊下・階段などの共用部分や、駐車場・駐輪場・ゴミ置き場などの清掃は、毎日こまめに行うことが大切です。特に汚れやすいゴミ置き場は、入居者に対してゴミの出し方を適宜周知する必要があります。

各種設備点検

共用部分の照明に球切れが起きていないか・エレベーターが正常に動くかなど、設備の点検も重要な仕事です。

退去後のクリーニング・リフォーム

入居者の退去後に、次の入居者の募集に向けたクリーニングやリフォームなどを行います。特にリフォームは、最新設備を導入するチャンスでもあり、入居者へのアピールポイントにもなるため、積極的に行いたいものです。

大規模修繕

アパートの資産価値を維持するために、外壁の塗り替えや雨漏りの修繕などの大規模修繕が必要です。大規模修繕には多額の費用がかかるため、修繕費の積立や長期計画の策定など計画的に行うことが大切です。

経営全般の管理と記録

収益を上げるためには、経営状況を適切に把握し、問題に対する改善策の検討が必要不可欠です。大家さん自身で管理している場合・管理を委託している場合にかかわらず、経営状況をしっかりと管理・
記録しておかなくてはいけません。

まとめ

アパート大家さんの仕事内容は、入居者の管理・募集だけでなく、建物や経営全般の管理など多岐にわたります。収益を上げ、入居者が高い満足度を得られる物件を維持するためには、大家さんの日々の細やかな管理が必要不可欠です。

参考サイト
https://home4u-owners.jp/contents/construction-apartment-90-14784
https://www.homes.co.jp/cont/rent/rent_00222/
https://land.home4u.jp/guide/apertment-management-35-1983
https://ieul.jp/column/articles/15544/