新築アパート投資|失敗しないためのメリット・デメリットを解説
新築アパート投資|失敗しないためのメリット・デメリットを解説
アパート投資は、不動産投資の中でも代表的な手法の一つです。特に新築アパートへの投資は、建物の魅力から入居者を集めやすいなど多くのメリットがある一方、価格の高さや家賃下落リスクといったデメリットも存在します。成功のためには、これらの両側面を深く理解し、自身の投資目的や状況に合っているかを見極めることが不可欠です。本記事では、新築アパート投資を始める前に知っておくべき知識を網羅的に解説します。
- 1. 新築アパート投資は儲かる?利回りの目安を解説
- 2. 新築アパート投資で得られる6つのメリット
- 2-1. 金融機関からの融資審査が有利に進みやすい
- 2-2. 最新設備で入居者からの人気を集めやすい
- 2-3. 修繕費などのランニングコストを当初は抑えられる
- 2-4. 立地や建物の設計を自由に決められる
- 3. 知っておくべき新築アパート投資の5つのデメリット
- 3-1. 中古物件に比べて物件価格が高額になりがち
- 3-2. 新築プレミアムが剥がれると家賃が下落しやすい
- 3-3. 購入価格が高いため表面利回りは低くなる傾向がある
- 3-4. 実績がないため入居率の正確な予測が難しい
- 3-5. 投資回収にかかる期間が長くなる
- 4. 【事例で学ぶ】新築アパート投資でよくある失敗パターン
- 4-1. 甘い収支シミュレーションを信じてしまい赤字経営に
- 4-2. サブリース契約の内容を理解せず家賃保証が打ち切られる
- 4-3. 施工会社の選定を誤り建物の品質に問題が発生
- 5. 新築アパート投資を成功に導くための4つの重要ポイント
- 5-1. 入居者ニーズが見込める立地を慎重に選定する
- 5-2. 購入前から売却時までを見据えた出口戦略を立てる
- 5-3. 実績が豊富で信頼できるパートナー会社を見つける
- 5-4. 複数の建築プランを取り寄せて比較検討する
- 6. あなたは当てはまる?新築アパート投資が向いている人の特徴
- 6-1. 自己資金を抑えて不動産投資を始めたい人
- 6-2. 相続した土地などを有効活用したいと考えている人
- 6-3. 長期的な視点で安定収入を得たい不動産投資初心者
1. 新築アパート投資は儲かる?利回りの目安を解説
新築アパート投資の収益性を判断する上で重要な指標が「利回り」です。新築アパートの利回りは、立地条件や物件規模によって大きく変動しますが、一般的に都心部では低く、地方では高くなる傾向にあります。例えば、首都圏では3~5%程度が目安とされますが、地方都市では6~8%以上になることもあります。ただし、高い利回りだけを追求すると、入居者が見つかりにくいなどのリスクを伴うため、安定した賃貸需要が見込めるエリアかどうかを総合的に判断することが重要です。
2. 新築アパート投資で得られる6つのメリット
新築アパート投資には、中古物件にはない様々な魅力があります。金融機関からの評価が高いことによる融資の受けやすさや、最新設備による入居者へのアピール力の高さなどが代表例です。また、建物の設計に自由度があり、当面の修繕コストを抑えられる点も大きな利点と言えるでしょう。ここでは、新築アパート投資が持つ6つのメリットについて、それぞれ具体的に掘り下げていきます。
2-1. 金融機関からの融資審査が有利に進みやすい
新築アパートは、中古物件に比べて資産価値を高く評価されやすいという特徴があります。建物が新しく、法定耐用年数が長いため、金融機関は担保価値が高いと判断します。これにより、不動産投資ローンの審査が有利に進み、融資額や金利、返済期間などの面で良い条件を引き出せる可能性が高まります。特に、自己資金が限られている場合でも、フルローンやオーバーローンといった形で融資を受けられるケースも存在します。このように、資金調達の面で有利な点は、新築アパート投資を始める上での大きなメリットの一つです。
2-2. 最新設備で入居者からの人気を集めやすい
新築アパートは、現代の入居者ニーズに合わせた最新の設備を導入できる点が強みです。例えば、無料インターネット、宅配ボックス、オートロック、追い焚き機能付きバスなどは、人気の高い設備として挙げられます。これらの設備が整っていることで、周辺の築年数が経過した中古アパートやマンションとの差別化が図れ、入居者からの人気を集めやすくなります。結果として、相場より高い家賃を設定しても入居者が決まりやすく、空室リスクを低減させる効果が期待できます。特に、競争の激しいエリアでは、新築マンションにも引けを取らない設備仕様が重要な要素となります。
2-3. 修繕費などのランニングコストを当初は抑えられる
給湯器やエアコンなどの設備にはメーカー保証が付いていることが多く、万が一の故障時にも出費を抑えることができます。これにより、事業計画が立てやすく、キャッシュフローも安定します。長期的な視点で見れば修繕積立は必要ですが、当面のランニングコストを抑えられる点は大きなメリットです。
2-4. 立地や建物の設計を自由に決められる
土地から取得してアパートを建てる場合、立地や建物のプランニングを自由に決められるという大きなメリットがあります。エリアの賃貸需要やターゲットとする入居者層(学生、単身社会人、ファミリーなど)を分析し、それに最適な場所を選ぶことが可能です。また、建物の設計においても、人気の間取りを取り入れたり、デザイン性の高い外観にしたりと、入居者に選ばれるための工夫を凝らすことができます。すでに土地を所有している場合でも、その土地の形状や法規制の中で、収益性を最大化するプランを追求できるため、既存の物件を購入するよりも柔軟なアパート経営が実現できます。
3. 知っておくべき新築アパート投資の5つのデメリット
新築アパート投資には多くのメリットがある一方で、見過ごすことのできないデメリットやリスクも存在します。特に、物件価格の高さや、新築時からの家賃下落は、収益性に直接影響を与える重要な要素です。これらのデメリットを事前に把握し、対策を講じなければ、投資の失敗につながる可能性も高まります。ここでは、新築アパート投資を検討する上で必ず知っておくべき5つのデメリットについて解説します。
3-1. 中古物件に比べて物件価格が高額になりがち
新築アパート投資の最大のデメリットは、中古物件に比べて物件の購入価格が高額になる点です。土地の取得費用に加え、最新の建築基準に準拠した建物を建てるための建築費がかかるため、初期投資は大きくなります。近年では建築資材の価格や人件費も高騰しており、その影響も物件価格に反映されます。初期投資額が大きくなるということは、その分だけ金融機関からの借入額も増え、毎月の返済負担が重くなることを意味します。そのため、購入時には綿密な資金計画を立て、自己資金と借入金のバランスを慎重に検討する必要があります。
3-2. 新築プレミアムが剥がれると家賃が下落しやすい
新築物件は「新築」というだけで付加価値があり、相場よりも高い家賃を設定できる傾向にあります。これを「新築プレミアム」と呼びます。しかし、最初の入居者が退去した後は「築浅中古物件」となり、このプレミアムは失われてしまいます。その結果、次の入居者を募集する際には、周辺の類似物件の家賃相場に合わせて家賃を下げざるを得ないケースがほとんどです。この将来的な家賃下落を想定せずに収支計画を立ててしまうと、計画と実績に乖離が生じ、キャッシュフローが悪化する原因となります。当初の高い家賃が永続するわけではないことを理解しておく必要があります。
3-3. 購入価格が高いため表面利回りは低くなる傾向がある
新築アパートは、中古物件に比べて購入価格が高額になるため、必然的に表面利回りは低くなる傾向があります。表面利回りとは、年間の満室想定家賃収入を物件価格で割った単純な指標です。例えば、同じ家賃収入が見込める物件であっても、購入価格が高ければ利回りは低くなります。そのため、中古物件で高利回りを狙う投資スタイルとは異なり、新築アパート投資では利回りの数字だけを追い求めるべきではありません。キャッシュフローや節税効果、資産価値の維持しやすさなど、他のメリットと合わせて総合的に投資の可否を判断することが求められます。
3-4. 実績がないため入居率の正確な予測が難しい
新築の投資物件には、過去の入居実績というデータが存在しません。そのため、将来にわたってどの程度の入居率を維持できるのかを正確に予測することが困難です。周辺エリアの賃貸市場を調査し、競合物件の状況から需要を推測することは可能ですが、実際に募集を開始してみないと、入居者がスムーズに決まるかは分かりません。特に、竣工から満室になるまでの期間が長引くと、その間の家賃収入が得られず、資金繰りが苦しくなるリスクがあります。実績がないという不確実性は、事業計画を立てる上で十分に考慮すべきデメリットと言えます。
3-5. 投資回収にかかる期間が長くなる
新築アパート投資は初期投資額が大きくなるため投下した資本を家賃収入で回収するまでに長い期間を要します。ローンの返済期間も長期にわたることが一般的であり不動産投資としての利益が確定するまでには時間がかかります。短期的な売却益(キャピタルゲイン)を狙う投資手法とは対照的に長期的な視点で安定した家賃収入(インカムゲイン)を積み上げていくスタイルになります。そのためすぐに大きな利益を求める人には向いておらず時間をかけて着実に資産を形成していくという考え方が必要になります。
4. 【事例で学ぶ】新築アパート投資でよくある失敗パターン
新築アパート投資のメリットとデメリットを理解した上で、次に学ぶべきは、先輩投資家たちが経験した具体的な失敗事例です。成功への道筋を描くためには、どのような落とし穴があるのかを事前に知っておくことが極めて重要です。ここでは、特に多く見られる3つの失敗パターンを取り上げ、その原因と背景を解説します。これらの事例から教訓を得ることで、自身が同じ轍を踏むリスクを減らすことができます。
4-1. 甘い収支シミュレーションを信じてしまい赤字経営に
新築アパート投資における最も多い失敗の一つが、不動産会社から提示された収支シミュレーションを鵜呑みにしてしまうケースです。営業担当者は物件を売るために、家賃が下落せず、常に満室であるという非現実的な前提で、高い利回りを算出したシミュレーションを提示することがあります。しかし実際には、経年による家賃下落や空室の発生、固定資産税や修繕費といった経費が必ずかかります。これらのリスクやコストを考慮せずに投資を始めてしまうと、当初の計画との間に大きな乖離が生まれ、結果的に赤字経営に陥ってしまいます。シミュレーションの数字の根拠を自ら確認し、現実的な数値で再計算することが失敗を避ける鍵です。
4-2. サブリース契約の内容を理解せず家賃保証が打ち切られる
サブリース契約は、管理会社が一括でアパートを借り上げ、空室の有無にかかわらず一定の家賃を保証してくれる仕組みで、特に初心者には魅力的に映ります。しかし、この「家賃保証」が永続的ではないことを理解せずに契約し、失敗するケースが後を絶ちません。多くの契約には、数年ごとに家賃を見直す条項が含まれており、周辺の家賃相場が下落すれば、保証家賃も減額されるのが一般的です。ひどい場合には、会社側から一方的に契約を解除されることもあります。契約書を隅々まで確認し、家賃の見直し条件や免責期間などを正確に把握しないまま安易に契約すると、想定外の収入減に見舞われるリスクがあります。
4-3. 施工会社の選定を誤り建物の品質に問題が発生
アパートを建てる施工会社の選定も、投資の成否を分ける重要な要素です。建築コストを抑えたいあまり、価格の安さだけで施工会社を選んでしまうと、手抜き工事や欠陥住宅といった深刻な問題につながるリスクがあります。建物の品質が低いと、雨漏りや断熱不良などが発生し、入居者からのクレームや退去の原因になります。また、その補修のために多額の費用がかかり、収支計画を大きく圧迫することにもなりかねません。施工会社の過去の実績や財務状況、評判などを十分に調査し、信頼できる会社を選ぶことが不可欠です。複数の会社から見積もりを取り、品質と価格のバランスを慎重に見極める必要があります。
5. 新築アパート投資を成功に導くための4つの重要ポイント
新築アパート投資におけるデメリットや失敗パターンを回避し、成功の確率を高めるためには、計画段階から実行段階まで、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。特に、物件の根源的な価値を決定づける「立地選定」や、長期的な視点での「出口戦略」は不可欠です。また、専門的な知識を補い、事業を円滑に進めるための「パートナー選び」も成功を左右します。ここでは、これら4つのポイントについて具体的に解説します。
5-1. 入居者ニーズが見込める立地を慎重に選定する
アパート経営において最も重要な要素は立地です。どんなに立派な建物を建てても、賃貸需要のないエリアでは入居者が見つかりません。駅からの距離や交通の利便性はもちろん、スーパーやコンビニ、病院といった生活関連施設の充実度、周辺の治安などを自分の足で確かめることが重要です。また、将来的な人口動態や都市開発計画なども考慮に入れるべきです。例えば、東京の城南地区や城西地区、あるいは再開発が進む名古屋や千葉の主要駅周辺など、安定した賃貸需要が見込めるエリアを慎重に選定することが、長期的に安定した経営の基盤となります。ターゲットとする入居者層を明確にし、そのニーズに合った立地を選ぶ視点も欠かせません。
5-2. 購入前から売却時までを見据えた出口戦略を立てる
新築アパート投資を成功させるためには、購入する前から「いつ、いくらで、誰に売るか」という出口戦略を明確に描いておくことが不可欠です。不動産投資は、売却して初めて最終的な損益が確定します。例えば、ローン残債が減り、含み益が出たタイミングで売却するのか、減価償却による節税メリットが薄れるタイミングで売却するのかなど、具体的な計画を立てておきます。出口戦略があることで、市況の変化にも柔軟に対応できます。この投資物件を最終的にどう着地させるかを考えておくことは、長期にわたる経営の指針となり、場当たり的な判断による失敗を防ぐ上で極めて重要です。
5-3. 実績が豊富で信頼できるパートナー会社を見つける
新築アパート投資は、土地探し、設計、建築、入居者募集、管理、そして売却と、多くの専門知識を要するプロセスから成り立っています。これらすべてを一人で行うのは困難なため、信頼できるパートナー会社の存在が成功の鍵を握ります。重視すべきは、新築アパートの建築や販売、管理における実績が豊富であることです。複数の会社と面談し、担当者の知識レベルや対応の誠実さ、提案内容が投資家目線であるかを見極める必要があります。自社の利益ばかりを優先し、リスクについて十分に説明しない会社は避けるべきです。長期的に良好な関係を築ける、信頼に足るパートナーを見つけることが、成功への近道となります。
5-4. 複数の建築プランを取り寄せて比較検討する
土地を確保した後、実際にアパートを建てる段階では、1社だけでなく複数の建築会社やハウスメーカーから建築プランを取り寄せ、比較検討することが重要です。1棟の建築には多額の費用がかかるため、各社のプランを比較することで、建築費の相場感を把握し、コストを適正化できます。また、各社が提案する間取りやデザイン、設備仕様などを比較することで、より入居者に選ばれる魅力的な物件を建てるためのアイデアも得られます。コストだけでなく、建物の構造や耐震性、断熱性といった性能面もしっかりと評価し、長期的な視点で資産価値を維持できる、最もバランスの取れたプランを選択することが求められます。
6. あなたは当てはまる?新築アパート投資が向いている人の特徴
これまで解説してきたメリット・デメリットや成功のポイントを踏まえると、新築アパート投資には、向いている人とそうでない人がいることがわかります。自身の資金状況や投資目的、リスク許容度などと照らし合わせ、この投資手法が自分に合っているのかを冷静に判断することが重要です。ここでは、どのような特徴を持つ人が新築アパート投資に向いているのか、具体的な3つのタイプを挙げて解説します。
6-1. 自己資金を抑えて不動産投資を始めたい人
新築アパートは金融機関からの担保評価が高いため、不動産投資ローンを組みやすいという特徴があります。物件価格の全額を融資でまかなうフルローンや、諸費用まで含めて借り入れるオーバーローンを利用できる可能性もあります。そのため、年収や勤務先といった属性は良いものの、手元にまとまった自己資金がないという人でも、不動産投資を始めやすい手法と言えます。ただし、借入額が大きくなるほど毎月の返済額も増え、金利上昇リスクの影響も受けやすくなるため、余裕を持った資金計画を立てることが大前提です。少ない自己資金で大きな資産を築きたいと考える人にとって、有力な選択肢の一つです。
6-2. 相続した土地などを有効活用したいと考えている人
親から土地を相続したものの、活用方法が決まらずに固定資産税だけを払い続けているケースは少なくありません。このような遊休地にアパートを建てることは、土地という不動産を有効活用する非常に有効な手段です。
アパート経営を始めれば、固定資産税などの経費を支払いながら、安定した家賃収入を得ることが可能になります。また、更地のまま所有するよりも、上に賃貸アパートを建てることで土地の相続税評価額が下がり、将来的な相続税対策としても機能します。すでに土地という大きな資産を持っている人が、それを収益化したいと考える場合、新築アパート経営は最適な選択肢の一つです。
6-3. 長期的な視点で安定収入を得たい不動産投資初心者
新築の投資用アパートは、建物や設備が新しいため入居者が集まりやすく、当面は大きな修繕費もかからないため、経営が安定しやすいという特徴があります。そのため、株のデイトレードのような短期的な利益を追求するのではなく、長期にわたって安定した家賃収入(インカムゲイン)を得て、着実に資産を築きたいと考える不動産投資初心者に向いています。成功のためには、信頼できる管理会社に運営を委託し、自身は本業に集中しながら、長期的な視点で経営状況を確認していくスタイルが適しています。将来の年金の補完や生命保険代わりとして不動産を持ちたい人にとって、始めやすい投資と言えます。
7. まとめ
新築アパート投資は、金融機関からの融資が受けやすく、最新設備で入居者を確保しやすいといったメリットがあります。また、当面の修繕費を抑えられ、節税効果も期待できるため、長期的に安定した資産形成を目指す上で有効な不動産投資の手法です。一方で、物件価格が高額で利回りが低くなりがちな点や、新築プレミアムが剥がれた後の家賃下落リスクといったデメリットも存在します。アパート投資で成功するためには、これらの特性を深く理解し、慎重な立地選定や出口戦略の策定、信頼できるパートナー選びが不可欠です。自身の目的や状況と照らし合わせ、十分な情報収集と計画のもとで判断することが求められます。
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