更地は固定資産税が高くなってしまう!税金を押さえるには土地活用を
土地活用は昔から様々な日本各地の地主さんが行ってきたことです。なぜ土地活用を行うかといえば、その目的の多くはやはり税金対策です。今回の記事では、更地で所有するよりも土地に物件を建築することで税金対策となる理由を紹介していきます。
空き家よりも更地の方が固定資産税がかかってしまう理由
日本国内には、800万戸を超える空き家があると言われており、昔から空き家問題として話題となっています。
空き家の所有者は、その誰も住まない空き家のために固定資産税を支払っています。一見無駄のように見えますが、更地と空き家の固定資産税に大きな差があり、その答えは「住宅用地の特例」にあります。
住宅用地の特例では、住宅用地の場合には課税される税金の標準を「3分の1」に減額できます。また、200平米を下回る部分では、課税の標準は「6分の1」に減額というふうになっているからです。そのため更地で所有するよりも、その土地に何かしらの建物があれば、税金が安くなるということになるのです。つまり、更地で所有しているのは土地活用にもならず、さらに高い固定資産税を支払い続けることになります。そうなっている土地を所有しているのであれば、売却するなり土地活用するなりの何らかの対策を取らなければ、永遠にお金がその土地のせいで流れ出ていくことになります。その土地は立地の良い土地であればなおさら土地活用をしたほうが良いのです。
固定資産税を滞納するとどうなる?
固定資産税は土地や家を所有していれば、必ず支払う税金です。大家の場合には物件の家賃収入から固定資産税を支払えるのは魅力的ではありますが、もしも空室が目立ち固定資産税すら支払うことが出来なくなると、どのようになるのでしょうか。
まず、固定資産税を滞納すると、督促が来るのが通例です。電話で来る場合もあれば通知でお知らせしてくることがあります。それは第1段階です。そして、それでも支払いが出来ない場合には、口座を差し押さえるという通知が来ます。こうなるとかなり厄介なことになりかねません。
そのため、普段から固定資産税用の貯金をある程度しておくことが大切です。大家であれば家賃収入の一部を税金用にためて置き、最悪のケースを想定しておくことも大切です。
固定資産税を安く抑えるにはどうする?土地活用も手段の一つ
固定資産税は立地の良い土地であれば固定資産税も上がる傾向にあるため、更地で所有するほどもったいないことはないのです。土地活用に興味がない、もしくは土地活用に向かない立地の土地の場合には、売却するという方法が良いかもしれません。しかし、土地は売却したらそれで終わりです。そこに賃貸物件を建設すれば、末永く「家賃収入」というインカムゲインを得ることが出来るのです。むやみに売るのは大変もったいないことです。
そこで、土地活用の場合にはどうすればよいかというと、アパートやマンションを建設したり、駐車場などで活用する方法もあります。現代ではコインパーキングやコインランドリーなどの活用方法もあって多種多様です。その土地がまず何に適している土地なのかを知ることが大切です。駅から近いのであれば、アパマン建設もよいでしょう。遠いのであれば駐車場やトランクルームなどの、レンタル倉庫などに活用する方法もあります。まずは、その道に詳しい専門家に相談をして、自分が所有する土地を有効活用したい場合に、何が適しているのかをよく相談することが、土地活用の成功の秘訣です。
今回のまとめ
土地活用は不動産投資でもあり、不動産賃貸業という職業に就くことでもあります。もしもアパートやマンションが完成したとしても、不動産オーナーとして入居者に喜んでもらうように考えていくのが、大家の仕事でもあります。ただ単に税金を減らしたいからという理由で、土地活用をしても成功には到達できません。自分が賃貸オーナーであるという自覚を持ち、トラブルにも適切に対処をしながら、賃貸経営をしていくようにしましょう。