賃貸経営に必要な管理業務とは?管理形態は自主管理と委託管理どちらがよい?
アパートやマンションなど不動産投資用物件を所有すると、賃貸経営が必要になります。賃貸経営は、管理業務が主体になりますが、経営に必要な管理業務にはどのようなことがあるのか、これから不動産経営を始める人など気になるのではないでしょうか。ここでは、賃貸経営に欠かせない管理業務にはどのような業務があるのか、そして管理形態は自主管理と委託管理のどちらが良いのかなど分かりやすく解説します。
賃貸管理に必要な業務内容
賃貸経営には、入居者の募集や退去処理、入居者からの要望による対応などさまざまな管理業務が発生します。基本的に、入居者がいる間は募集せずに済みますが、退去することで部屋の空きができてしまうので、これを補うための募集活動が必須になります。また、募集活動の中では資料作成や条件の見直し、入居審査などがあり、これに加えて賃貸契約書の作成なども必要です。賃貸の部屋は2年ごとに更新するケースが多いわけですが、この更新契約も管理業務の一つになりますし、毎月の家賃の徴収なども必要不可欠です。
部屋代を毎月きちんと収めてくれる人もいるけれども、中には滞納してしまう人もいますので、集金業務や督促などが必要になることも少なくありません。部屋の中で使用している設備に不具合が生じたとき、修繕のための業者選びや手配が必要になります。日常的な清掃をはじめ、利用者が安心して生活を送れるよう建物内の設備点検も管理業務に含まれます。
賃貸の管理形態は自主管理か委託管理
賃貸物件の管理に関する仕事は、管理会社に委託する方法もあります。自らすべての業務を行う場合は自主管理になりますが、中にはハードルが高い内容が含まれることもありますし、他に仕事をしているオーナーさんなどは日常的な業務ができない、このような理由から委託管理を利用するケースも少なくありません。賃貸物件の管理形態には、自主管理と管理会社に任せる委託管理の他にサブリースを活用するやり方もあります。サブリースは、大家さんと入居者が賃貸契約を結ぶものとは異なり、管理会社と大家さんが契約を結んで、管理会社が入居者に対して部屋を貸し出す仕組みになります。この場合、管理会社が物件を借り上げることになる関係から、賃貸管理に関するすべての業務はその会社が行うのが特徴です。なお、自主管理の場合は日常的な掃除なども自分自身で行う必要がありますので、近隣に住んでいる場合や賃貸物件の一室が自宅などの場合に有効な管理形態といえましょう。
自主管理か委託管理はどちらがおすすめ?
自主管理は、すべての管理業務をご自身で行うやり方です。入居者が退去したときには新規の募集をするため仲介業者に相談が必要ですし、退去後にはハウスクリーニングや設備の修繕などが必要になることも少なくありません。この場合、専門業者を見つけてクリーニングや修繕をお願いする形になります。また、入居者同士のトラブルが発生した場合にはその対応もご自身が行う必要があります。さまざまな仕事がありますし、中には自分自身では解決が難しい事案もありますので自主管理よりも委託管理がおすすめです。
委託管理を利用する最大のメリットは、管理に費やす時間および労力を削減できる点です。さらに、賃貸物件の管理会社は賃貸管理における専門的な知識やノウハウを持っていますので、入居者からのクレームや設備トラブルなどが発生した場合でも適切な対応が可能です。基本的に、オーナー側が入居者と接する機会はほとんどありませんので、トラブルが発生したときの対応や家賃滞納の督促業務なども代行してくれるので安心です。
今回のまとめ
賃貸経営に必要な管理業務は、募集活動・契約更新・入居中のサポート・建物設備点検・退去業務などがあります。これらをすべて自分で行うのが自主管理で、管理会社に一任するのが委託管理です。委託管理を利用することで、不動産投資を行う側は入居者との対応が一切なくなるので、時間や労力を削減できるメリットがあります。