2024/08/08
お役立ちコラム

賃貸管理会社の相場は家賃の3%から15%!安さだけで選ぶデメリットも紹介

賃貸物件の管理を賃貸管理会社へ依頼する場合、管理会社へ手数料を支払う必要があります。手数料の相場を知っておくことで、管理にかかるコストを削減できますが、安さだけで選ぶのにはデメリットもあるため注意が必要です。今回は、手数料の相場や手数料に含まれない業務内容を解説します。

賃貸管理会社の手数料の通例と相場

賃貸管理会社の手数料の相場は、管理会社の形式によって異なり、定額ではなく家賃の○%と決められていることが一般的です。本章では、管理会社の形式ごとの手数料相場について解説します。

一般的な賃貸管理会社の手数料相場

一般的な賃貸管理会社の手数料は、家賃収入の5%程度が相場であり、家賃収入には管理費や共益費も含みます。実際の手数料は、管理会社とオーナーの同意があれば自由に設定できますが、管理会社の中には1戸あたりの定額手数料を定めているところや、管理手数料を3%程度に設定しているところもあります。

管理手数料に含まれる管理会社の主な業務は、以下の通りです。

・入居者の募集
・家賃の集金・滞納者への催促
・入居者からのクレーム対応
・退去時の立会い・敷金の精算

上記業務のうち、実際にどの業務を請け負うかについては、管理会社によって異なります。全ての管理を一任する管理会社や、一部の管理のみを引き受けている管理会社がありますが、安さだけで管理会社を選んでしまうと、希望する委託範囲が含まれなかったりサービスの質が低かったりする可能性もあります。管理内容と委託費のコストパフォーマンスが合っているかを確認することが大切です。

集金管理のみ対応する賃貸管理会社の手数料相場

管理業務のうち、集金業務のみを委託する場合、手数料相場は家賃の3%程度です。集金業務には、家賃集金の他に滞納者に対する督促代行業務も含まれます。家賃滞納や空室などの理由で、家賃収入が減少した場合、オーナーが手数料を負担することになります。

管理会社の中には、入居者が家賃を滞納した場合、家賃を保証する会社もありますが、その分管理手数料は3%よりも高めです。一方、集金管理のみの業務で管理委託費を5%と設定している管理会社は、相場よりもかなり高いと言えます。

サブリースの場合の手数料相場

サブリースの管理手数料は、家賃の10%から15%が相場です。サブリースとは、不動産の権利を管理会社がオーナーから一括で借り上げ、建物管理のすべてを担う方法です。毎月一定金額を賃料としてオーナーに支払うことで、オーナーは管理の手間を大幅に軽減できるほか、入居者の状況に左右されず安定した家賃収入を得られるメリットがあります。

ただし、他の管理方法に比べ、サブリースは管理手数料が高く、家賃が高くなるほど管理費の負担も大きくなります。サブリース契約を結ぶ前に、サブリース以外の契約方法で得られる家賃収入と管理の手間も比較しながら検討することが大切です。

賃貸管理会社の手数料に含まれない業務内容

賃貸管理会社の手数料に含まれない主な作業内容は、以下のとおりです。

・賃貸借契約書の作成及び契約締結・更新
・原状回復費用
・室内設備(給湯器・エアコン・換気扇・水回りなど)の修繕や交換にかかる費用
・建物管理(定期清掃・点検など)にかかる費用

上記の作業は定期的に発生するものではないため、管理手数料とは別に見積もりを取ったり定額料金を定めたりしている会社もあります。また、賃貸借契約書の作成および契約締結・更新については、成功報酬として徴収している管理会社も存在します。

管理手数料が安かったとしても、それ以外の手数料が高くなると、トータルの管理コストが上がってしまいます。賃貸物件管理を委託する管理会社を選ぶ際には、管理手数料だけでなく、手数料に含まれない作業内容頻度や費用も予測しながら選ぶことが大切です。

まとめ

賃貸管理手数料の相場は、管理会社に委託する業務範囲によって異なり、具体的な割合は管理会社ごとで定められています。手数料の安さだけで管理会社を選んでしまうと、委託したい管理業務に対応してもらえない可能性もあるため、事前にきちんと確認しておくことが大切です。

参考サイト
https://www.musashi-corporation.com/wealthhack/property-management-fee
https://www.n-create.co.jp/pr/column/management/management_company_outsourcing-merit_demerit_choose
https://ieul.jp/column/articles/219/